派遣での仕事のメリットとして、残業が少ないということがあるでしょう。
ですが、残業が全くないかと言われれば、そうとは限りませんね^^;
もしも、残業してほしいと言われれば、あなたはどう考えますか?
「残業しても全く問題ない」ということであれば、本記事はお役に立てないでしょう。
ですが、残業の断り方を知りたいという場合は、ぜひ読み進めてくださいね!
派遣で残業を断る場合の言い方は、どうすればよいのでしょうか?
そこで今回お伝えするのが、角が立ちにくい残業の断り方。
ただし、断る際には次の2パターンがあります。
それが、
- 最初から残業なしの条件で働く場合
- 特定の日に残業をしたくない場合
残業を断る際には、「残業はしませんから」なんてトゲのある断り方は、避けた方が無難。
社会人としてのモラルを疑われてしまう可能性があるので・・。
残業を断ろうとする前に、ぜひ目を通してほしいものがあります。
それが契約書や求人票の記載内容。
まずはこれらに目を通すところから、スタートしてくださいね。
残業の断り方の前に、まずは残業に関する部分を確認しておきましょう!
目次
契約で残業に関する内容を確認すること
派遣社員として仕事をする場合、あなたを管理しているのは派遣会社です。
そのため、派遣会社とあなたとの間で残業がどう規定されているかがポイントになります。
契約書や求人票の内容にきちんと目を通していますか?
もしも、
- 流し読み程度しかしていなかった…
- 残業についての項目を見落としていた…
このような場合には、再度確認しましょう!
派遣会社の担当者に確認を取ってもいいと思いますよ。
契約書と求人票それぞれの確認項目について、お伝えしていきますね。
派遣会社と結んだ契約書の内容を確認
契約書で残業もしくは時間外労働に関する部分を確認してくださいね。
残業に関して明示されていない場合は、十分な断る口実となるでしょう。
ただし、以下のように、残業に関する文言があれば断ることは難しくなります。
- 残業◯時間程度
- 時間外労働を行った場合の賃金は〇〇%増しで計算する
このような文言がある場合は、断りにくくなるでしょう。
残業があることが前提となっているため、少なからず残業が発生する可能性大です。
求人票に残業なしと書かれているかを確認
求人票に残業なしとハッキリ書かれていれば、契約条件が違うということで断る正当な理由を作ることができます。
残業なしという条件で、募集をかけているわけなので。
しかし、「残業月〇時間まで」「多少の残業あり」など書かれている場合もありますね。
その場合には、最初から残業がある想定で募集をかけています。
そうすると、残業したくない場合でも、キッパリ断るのはなかなか難しいでしょう。
ここまで契約書・求人票の2つの確認内容について、お伝えしてきました。
残業ありの内容が書いてあれば、契約期間中全く残業をしないというのは、正直厳しいです・・。
もしも、残業なしという条件である場合には、上記の旨を伝えて断りましょう。
どう伝えればよいのかについて、次の見出しでお伝えしていきますね。
最初に残業をしない旨を伝える言い方
残業をしないということを、顔合わせ時もしくは最初の勤務日に確認しておくとよいでしょう。
派遣先の担当者があなたの雇用条件についてどこまで理解しているかを確認しておく意味もあります。
初日に「勤務時間は〇~〇時、休憩が△分、残業はなしという契約ですが、間違いありませんか?」のように確認すると、認識の相違を防ぐことができるはずです。
もしもそこで、「え!?残業は忙しい時期がありますよ。」と言われたら、派遣会社に速やかに相談してくださいね!
しかし、事前に確認しておいても、急な残業が発生することもあります。
あなたの契約がどのような状況でも、頼まれた残業をキッパリ断るのは勇気がいるもの・・。
それでも残業をしたくないということであれば、はっきり断りましょう。
その時のポイントは、自分の意思ではなく派遣会社との契約でという旨をきちんと伝えること。
残業を断る場合の伝え方の例が下記です。
派遣会社との契約上、残業はいたしかねます。

職場の状況は承知していますが、契約上残業は受けられません。
言いにくい気持ちは分かりますが、派遣で働く以上これは仕方がありません。
自分の身を守るためにも、契約内容のことはしっかりと頭に入れておいてくださいね!
派遣先が残業してほしいと思っても、その間には派遣会社が入っていることを理解してもらいましょう。
あなたが派遣先に雇用されているわけではありませんので。
ちなみに、残業がある契約内容でも、「この日は残業できない」もしくは「この日は残業をしたくない」という日があるでしょう。
そんな時には、どうやって断ればよいのでしょうか?
次の見出しでは、特定の日だけ残業をしない場合について、見ていきましょう。
特定の日だけ残業をしない旨を伝える言い方
正社員でも派遣社員でも、いつでも残業できますなんて人はいないでしょう。
個人的な理由で、すぐに帰らなければならない日があるはず。
または、この日は残業をしたくないという日もあると思います。
そんな場合には、残業ができない旨をどう伝えればよいかをご紹介しますね。
体調不良の場合
この場合は、体調が悪いなと感じた時点で下記のように言っておくとよいでしょう。

今日は体調が優れないので、定時で帰ります。
このように伝えると、残業をせずに帰りやすくなりますよ!
もしも、夕方になってから突然残業を言われたら、

今日は体調が優れず、残業しても非常に効率が悪いです。申し訳ございませんが、帰宅して休養させてください。
体調が悪いまま仕事をしても、良い成果は出ないということを伝えてくださいね。
さすがに、体調不良の中残業を強要することは、そうそうないでしょう。
もし強要すれば、パワハラということにもつながってしまうので。
家庭の事情
日頃から子育てや介護の話を職場で話せていれば、比較的言いやすいでしょう。
ただし、家庭の事情を全く話したことがないのであれば、ある程度の説明が必要です。
どのように伝えればよいのかの例をご紹介しますね。

今日は家族に代わって、子供の保育園のお迎えがあります。〇〇時までに迎えに行かないと保育園が閉まってしまうので、今日は残業ができません。

夫がインフルエンザに罹っており、一人で寝込んでいます。今日は早く帰宅して、看病をしますので残業ができません。

母が父の介護をしています。その母が体調不良とのことで、手伝いが必要です。今週1週間は残業ができません。
このように、経緯を伝えて状況を理解してもらう必要があります。
用事がある
個人的な用事の場合は、どこまで正直に話すかは、その職場の雰囲気にもよるでしょう。
また、用事の内容にもよりますね。
あえて理由に踏み込みたくなければ、次のように伝えてはいかがでしょうか?

今日はどうしても外せない用事があるので、残業ができません。
断るだけだと角が立つと気になるようであれば、代替案を提示するのもアリです。
例えば、次のような伝え方ですね。

今日は所用があって残業ができませんが、明日でしたら可能です。
残業はないに越したことはありませんが、まだまだ必要な職場も多いはず。
世間的には残業をなくす、もしくは減らす方向になっているので、断るのは悪いことではありません。
ただし、何でもかんでも断れるかというと、そうではありませんね^^;
あくまであなた自身がしっかりと仕事をこなしている必要があります。
どういうことなのか、次の見出しで詳しく見ていきましょう。
自分の仕事はしっかりこなすことが前提
残業は仕事が残っているから、発生します。
どういったことが残業の原因なのでしょうか?
いくつか例を挙げてみますね。
- 人手が不足している
- 業務量が多い
- 突発的なアクシデント
- 会社の体制的な問題
- 要領が悪い
- 手際が悪い
このように、会社が原因である他、あなた自身が原因の可能性もあります。
もしあなた自身の問題で発生した残業であれば、それを断るのは無責任でただのワガママです。
あなたの周りにも、労働環境や条件など権利ばかり主張する人はいませんか?
自分の手際や要領の悪さによる残業を断ると、同様に見られてしまうでしょう。
もしあなたが、「日頃から自分の仕事にきちんと責任を持ってこなしている」と周りが認めていれば、そうはなりません。
どの仕事でも「実際に仕事でデキる人はごく少数」ですよね?
ということは、仕事がデキる人として認知されれば、多少の強気発言だとしてもOKになりやすい!
つまり、残業ができない日があって、残業を断っても簡単に文句は言われないということ。
ただし、横柄な伝え方にならないように気を付けてくださいね。
また、残業が突然発生することもあるでしょう。
その場合も、日頃の仕事の仕方で、残業を断る場合の相手の受け取り方は大きく違ってきます。
残業できない日があって断る際に、相手の心象を悪くしないよう、自分の仕事を常にしっかり行っていきましょうね!
まとめ
派遣社員が残業を断る場合について、振り返っておきましょう。
【就業スタート時から残業を断る場合】
契約書や求人票の内容を確認すること
【特定の日だけ残業を断る場合】
日頃から自分の仕事をしっかりこなしていること
就業スタート時から残業を断る場合には、契約書と求人票で残業もしくは時間外労働の内容を確認しましょう。
もしも、契約書で残業の時間に関する項目や、時間外労働を行った場合の賃金について触れられていた場合には、断るのが難しいかもしれません。
また、求人票に「残業少なめ」「残業あり」などが記載されていれば、断りにくいです。
ただし、そういった文言がなければ、正当な断る理由となります!
派遣先には、派遣会社との契約で残業はできない旨を伝えてくださいね。
事前に派遣会社の担当者に確認をしておくと、より確実でしょう。
特定の日だけ残業を断る場合には、日頃からの仕事ぶりが大事。
普段から仕事をしっかりこなしていれば、特定の日だけ断ることは十分可能でしょう。
ただし、手際・要領の悪さなど、あなた自身の問題であれば、周囲からの印象が悪くなります。
そのため、普段の仕事から責任を持って、しっかりと行ってくださいね。
断り方については、先にご紹介した内容を確認してくださいませ。
派遣で残業を断る際の伝え方に注意を払い、上手に対応をしていきましょう!