- 新卒が適応障害でクビになる条件が分かる。
- 新卒社会人が適応障害になる原因が分かる。
- 適応障害と労働環境の関連性が分かる。
- 休職後に傷病手当金を受給できる条件が分かる。
- 適応障害で退職した後の選択肢が分かる。
新卒で適応障害になってしまうとクビ?
充実しているはずだった社会人生活。
それが適応障害という壁に阻まれ、未来が不安に感じられる状況になっているかもしれません。
適応障害になってしまうと、働き続けるのが困難になる可能性があります。
そこで怖いのがクビになってしまうこと。
新卒が適応障害でクビになってしまうのは、どんな状況の場合なのでしょうか?
クビになる条件や今後のことについて、詳しくお伝えしていきます!
これからの社会人生活を少しでも前向きになるヒントとなれば幸いです。
新卒で適応障害になってクビに至る条件とは?
新卒が適応障害に陥ってしまうと、クビになるのではないかという不安が頭をよぎると思います。
実際、どうなのでしょうか?
適応障害でクビになる可能性や条件について見ていきましょう!
適応障害でクビになる可能性は?
適応障害でクビになるのは、どんな条件でしょうか?
適応障害だからといって、クビにすることは認められていません。
労働基準法において、会社が労働者を解雇する場合には、基本的に30日以上前に解雇予告を行う必要があるからです。
そのため、適応障害でいきなりクビになることはありません。
ただし、業務業務遂行能力の喪失が明確で、回復の見込みがないと判断される場合は要注意。
30日以上経過後に、クビつまり解雇になる可能性があります。
クビになるのは明らかに業務が困難な場合
業務が明らかに困難な状態
であれば、企業は解雇(クビ)を選択せざるを得ないでしょう。
適応障害になった従業員に対して、企業はできるだけサポートを提供し、回復を促進する方針を取ります。
具体的な支援策としては、業務量の調整・勤務環境の改善・メンタルヘルスの専門家によるカウンセリングなどがあります。
場合によっては、休職という提案もあります。
ただし、適応障害によって、業務遂行能力が明らかに落ちる場合もあるでしょう。
回復の見込みが薄い場合、企業としては厳しい判断を下す結果になる可能性があります。
新卒が適応障害で休職する背景
新卒が適応障害で休職する背景には、過剰なプレッシャーや人間関係があります。
新しい環境と職務に対するプレッシャーは、学生時代とは異なります。
そのため、新卒社会人にとって大きなストレスとなります。
また、仕事のスキルや知識だけでなく、人間関係の構築も求められます。
幅広い世代の人がいる中で、自己の価値観やアイデンティティが揺らいでしまうのです。
上記のような複合的な要因によって、適応障害を発症してしまうのです。
そして、会社に行くことが困難になり、休職という状態に陥ってしまいます。
適応障害に新卒がなるのは甘え?
新卒社会人が適応障害になるのは甘えなのでしょうか?
適応障害になることを甘えと捉えるのは大きな誤解です。
適応障害は精神的な負担やストレスが原因で発症するメンタルの疾患です。
社会人になると、学生時代とは異なる新しい環境と人間関係、業務内容に適応しなければならないプレッシャーに直面します。
これらのストレスが蓄積し、精神的なバランスを崩すことがあります。
そのため、新卒で甘えているから適応障害になったというわけではありません。
むしろ、責任感が強い・頑張り屋さんの方が適応障害になりやすい傾向にあります。
新卒1ヶ月で適応障害になる原因
新卒社会人が1ヶ月で適応障害になる場合もあります。
その原因として、新しい環境への適応・業務のプレッシャー・人間関係などがあります。
入社直後の新卒は、学生生活とは環境が大きく異なるため、戸惑うことが多いです。
新たな人間関係の構築、未経験の業務、上司や先輩とのコミュニケーションなど、多くの課題に直面します。
これらのプレッシャーが複合し、大きな精神的なストレスにつながります。
短期間に大きな精神的負荷がかかることによって、新卒1ヶ月で適応障害になってしまうのです。
新卒で適応障害になる現実|クビを避けるための対策
期待感を持って新卒で入社。
ですが、理想と現実に悩んでしまうことも少なくありません。
新卒が適応障害になってしまう現実について、お伝えしていきます。
入社すぐに適応障害になる新卒の心情
入社直後は期待と不安が交錯する時期。
新卒社会人は未知の環境と業務に適応しようと奮闘します。
仕事のスキルや知識だけでなく、職場のルールや人間関係の構築も同時に求められるでしょう。
新社会人が抱える大きなストレスが、時に適応障害の原因となることがあるのです。
- 周りと比べて、自分はうまくやっているのだろうか
- これからの業務についていけるのか
こういった不安が日々の生活の中で彼らの心を圧迫します。
それは、まるで暗闇の中を手探りで進むような状態です。
経験豊富な先輩や上司からのサポートがあれば、新卒は少しずつ自信を持ち、業務にも慣れていくでしょう。
しかし、そのサポートが不足していたり、悩みが深い場合、適応障害を発症するリスクが高まります。
ホワイト企業でも新卒が適応障害になる?
ホワイト企業とされる場所でも、新卒は適応障害になるリスクをはらんでいます。
仕事の内容・職場環境・人間関係など様々な要因があります。
周りから見ればホワイトと言われる環境でも、表面下には見えないプレッシャーとストレスが潜んでいるのです。
新卒が思い描くホワイト企業のイメージと現実のギャップ。
そこから生まれるストレスは想像以上です。
たとえ給与や福利厚生が充実していても、本人にとっては重い悩みがある場合もあります。
業務の負荷や人間関係のストレスの感じ方は、各々によって大きく異なるのです。
入社1ヶ月で適応障害による休職も
入社わずか1ヶ月で適応障害により休職を余儀なくされるケースも珍しくありません。
新卒社会人自身も、入社前に描いていたビジョンとのギャップに大きな戸惑いを抱えてしまいます。
業務の負荷・人間関係・自己の価値観との葛藤などです。
これらの要因が複合的に心にのしかかり、適応障害の悪化が一気に加速します。
その結果、入社1ヶ月で適応障害による休職という状況に陥るのです。
第二新卒でも適応障害は避けられない?
第二新卒もまた、適応障害のリスクからは逃れられません。
新たな職場でのスタートは、前職の経験が自信になっている部分もあるでしょう。
しかし、それと同時に未知の環境への不安も大きいのです。
新しい職場の環境や価値観に適応するプロセスは、大きな精神的負荷をかけます。
新卒よりも社会人経験がある分、上手く対処できる可能性はあるでしょう。
ですが、第二新卒とはいえども、まだまだ社会人歴は長くありません。
そのため、第二新卒が適応障害になることは十分あり得るのです。
新卒で適応障害クビを考慮した際のその後
新卒で適応障害になってしまうと、退職後のことも考えなければならないでしょう。
しかし、短期間でクビになった場合、その後のことが不安でいっぱいになるはずです。
そこで、適応障害クビを考慮した場合について、お伝えしていきます。
入社後すぐに休職して傷病手当金はもらえる?
入社後間もなく休職を余儀なくされる新卒社会人にとっての大きな問題。
それが経済的な不安です。
適応障害で休職になった場合、経済的な不安を解消させる役割として、傷病手当金があります。
傷病手当金は休職中の経済的な支援を目的としています。
ただし、新卒社会人の場合、傷病手当金を受給できるのは、基本的に会社に在籍中のみです。
退職後も継続して傷病手当金を受給する場合は、退職日までの1年間以上被保険者である必要があるからです。
- 被保険者であれば、入社すぐでも受給は可
- 在籍期間が1年以上ないと、退職後の受給は不可
上記の条件があることは頭に入れておきましょう。
失業手当はもらえる?【新卒が適応障害で退職の場合】
適応障害で退職を余儀なくされた新卒社会人にとって、次なる金銭的な悩み。
それが、退職した後のお金のこと。
退職後に受給できるお金で代表的なのが失業保険です。
失業手当の受給が可能かどうかは、生活を直接左右する大切な問題です。
新卒社会人の失業手当は、一定の条件を満たした場合に受給が可能です。
適応障害が原因で「特定理由離職者」という扱いになれば、もらえる可能性が非常に高いです。
ただし、適応障害が原因で退職した場合、失業保険の受給には大きなハードルがあります。
それが、現在働ける状態であること。
症状が緩和していなければ、受給できないのです。
失業保険は、
- 失業状態で働く意思がある
- 仕事が決まればすぐに働ける状態である
上記が前提にあることを頭に入れておいてくださいね。
とはいえ、失業保険がもらえる期間は新卒社会人の場合だと、基本的に90日となります。
非常に期間が短いため、適応障害の治療に専念する場合には、かなり短いです。
- これから退職予定
- 現時点で転職先が決まっていない
- 社会保険に1年以上加入している
上記の条件に該当しているのであれば、社会保険給付金サポートのプロが行っているサービスを検討するのもアリです。
適応障害による社会保険金を上手にもらえる可能性がありますので、興味があればご活用くださいませ↓
適応障害で退職した場合の選択肢
早期退職という選択は、未来への不安がどうしても多くなります。
適応障害で退職した新卒社会人は、今後どのような選択肢があるのでしょうか?
退職後の主な選択肢は、下記があります。
- しばらく療養に専念する
- 学校に行く(専門学校・大学など)
- 転職する
- 独立する
自分に合ったパスを選ぶことが、未来への第一歩です。
適応障害の状態が回復した後に、この中で多くの人が選択するのが転職。
「新卒ですぐ退職したのに、転職はできるのか?」という不安があるでしょう。
その点についてもお伝えしていきますね。
新卒が適応障害で退職後の転職手段は?
適応障害で退職した新卒が再び就職市場に戻るためには、自己理解と市場のニーズを把握することが必要です。
退職経験とその原因を受け入れ、次なるステージに向けて自己をブラッシュアップすることが求められます。
転職を成功させるためには、自己の強みやスキルや価値観を再度見つめ直しましょう。
そして、あなたに適した企業を見つけ出すことが必要です。
とはいえ、一度社会のレールから外れてしまうと、簡単に戻りにくいことも事実です。
転職サイトを利用するとしても、適応障害で早期退職ということで「訳あり」に見られてしまう可能性もあります。
そのため、既卒・第二新卒の方に理解を持ってくれる転職サイトがベストです。
もしあなたが20代であれば、上記のような条件に強い転職サイトがあります。
無料で利用できるサービスなので、適応障害で退職した新卒社会人の方はぜひ下記を活用してみてくださいね!
新卒で適応障害でクビになる可能性の総まとめ
新卒で適応障害でクビになる可能性について、振り返っておきましょう。
- 適応障害という理由だけでクビになることはない
- 会社が労働者を解雇(クビ)にするには、30日以上前に解雇予告を行う必要がある
- 新卒社会人が適応障害に陥る原因は、職場環境・人間関係・業務のストレスなどがある
- 適応障害で業務に支障が出るケースは少なくない
- 適応障害で退職を考える前に、まずは自身の健康状態を優先し、医師の診断を受けることが大切である
- 適応障害の症状と程度は個人差があり、ケースバイケースでの対応が求められる
- 業務遂行能力の喪失が明確で、回復の見込みがない場合は解雇(クビ)が認められる
- 適応障害の新卒社会人は未来が暗転する不安を抱える
- 適応障害の診断を受けた場合、休職や職場環境の改善を検討することが一つの解決策である
- 医師の意見や診断を基に対応を進めるべき
- 適応障害で退職する場合、次のステップやキャリアプランを冷静に考え、焦らないことが大切
新卒社会人は慣れない新たな環境に置かれて、適応障害になってしまう場合も少なくありません。
適応障害で会社に行けなくなったり、働けなくなる可能性もあります。
職場環境の改善や休職して適応障害が治まれば、クビになる不安は解決していくでしょう。
ですが、改善が見込めない場合には、退職後のことも見据えていくことが大切です。